369Theme 2026-09

内装業のホームページをWordPressで作る方法|実在20社の調査で分かった「載せるべきもの」

Words: mirokü / WordPress Core Contributor (contributed to 5 releases, 6.7〜7.1). Publishes 6 themes and 3 plugins on WordPress.org.

クロス・床の張り替えを請けている内装屋さんに向けて、ホームページに何を載せればよいか、どう作ればよいかをまとめました。先に結論を書きます。

施主から直接仕事を取りたいなら、ホームページの主役は「料金の目安」「ビフォーアフター」「電話番号」の3つです。資格や許可番号を並べる必要はありません。

この結論は、実在する内装工事会社20社のサイトを1件ずつ確認して出したものです。制作会社のブログ記事ではなく、内装屋さん本人のサイトを見ています。


■ この記事で分かること

  • 内装屋のホームページは「誰から仕事を取るか」で中身が変わること
  • 施主から直接依頼を受けるサイトに載せるべきもの、載せなくてよいもの
  • WordPressで作る方法と、内装業向けのテーマ

■ 「誰から仕事を取るか」でサイトの中身は変わる

20社を調べると、客先によってサイトの作りがはっきり3つに分かれていました。

客先料金表主役になっているもの
施主(一般のお客さん)出していることが多いビフォーアフター写真、代表=職人の顔
大家・管理会社(原状回復)㎡単価・帖単価の表処理件数、見積の速さ、対応エリア
元請け・ゼネコン(下請け)4社すべて出していない実績の量、創業年数、協力業者募集

施主向けのサイトは、料金を出しているところが多く見られました。一般のお客さんは相場が分からないので、料金の目安があるだけで問い合わせのハードルが下がります。

同じ内装屋でも、下請け向けのサイトの作りをまねると、施主向けでは逆効果になります。この記事では、施主から直接依頼を受けたい一人親方・数名規模の内装屋さんを前提に進めます。


■ 施主向けのサイトに載せるべきもの

  1. 料金の目安:「6畳のクロス張り替え ◯◯円〜」のような目安で十分です。きっちりした単価表でなくても、相場が分かれば電話しやすくなります。
  2. ビフォーアフター写真:施主向けのサイトでは、ほぼすべてでビフォーアフターが主役でした。件数が少なくても、1件ずつ「場所・費用・工期」を添えると説得力が出ます。
  3. 職人の顔と経験年数:資格の名前を並べるより、経験年数で信用を示すサイトが多く見られました。
  4. 自社施工であること:「すべて直接施工」「職人直営」という言葉が何社にも出てきます。中間マージンが無いことは、小さな内装屋さんの一番の強みです。
  5. 電話番号を大きく:20社のほぼすべてが、ヘッダーに電話番号を大きく置いていました。
  6. 対応エリアを市区町村まで:施主向けのサイトほど、対応エリアを市区町村名で細かく書いています。「◯◯市 クロス張り替え」のような地域名での検索にもつながります。

■ 載せなくてもよいもの

  • 建設業許可番号・保有資格:掲載していたのは20社中3社だけでした。あれば載せればよく、無理に作る必要はありません。
  • 採用情報・協力業者募集:元請け向けのサイトでは主役級ですが、施主向けのサイトではほとんど置かれていません。お客さんには関係のない情報です。

■ WordPressで作るメリット

ホームページの作り方は、大きく3つです。

方法向いている人気になる点
制作会社に頼む手間をかけたくない費用が高め。料金や事例を変えるたびに依頼が必要
無料のホームページ作成サービスとにかく費用を抑えたい独自ドメインや広告表示などの制約がある場合が多い
WordPressで自分で作る事例を自分で増やしていきたい最初の設定に少し時間がかかる

内装屋さんのサイトで増え続けるのは施工事例だけです。現場が終わるたびに写真を足していけるかどうかが、長く続くかどうかの分かれ目になります。WordPressなら、スマートフォンで撮った写真をそのまま事例として追加できます。


■ 内装業向けテーマ「Genva Interior」

ここまでの調査をもとに作ったのが、369ThemeのGenva Interiorです。クロス・床の張り替えの職人さん向けのWordPressブロックテーマです。

  • 電話が主役:ヘッダー・トップページ・各ページの末尾・404ページのすべてに電話番号を置いています。スマートフォンではタップで発信でき、画面下には「ホーム・電話・無料見積」のバーが常に出ています
  • 施工事例の雛形:投稿の新規作成でパターンを選ぶと、Before / After の写真枠と「場所・費用・工期」の表が入った雛形が出ます
  • 事例が少なくても成り立つ:トップページの施工事例は、「自分で選んだ3件」と「新しい順に3件」のどちらかを選べます
  • ページの雛形つき:クロス張替え・床の張替え・料金の目安・当店について・お問い合わせの5ページを、パターンを選ぶだけで作れます
  • 店舗情報は1か所で:電話番号・受付時間・住所を「外観 > 店舗情報」に入れると、サイト全体に反映されます
  • 読みやすい文字サイズ:本文16px以上。年配のお客さんにも読みやすい大きさにしています
  • 配色はオーカーと藍の2種類から選べ、ダークモードの切り替えにも対応しています

■ 導入の流れ

  1. 商品ページから購入する(買い切り)
  2. WordPressの「外観 > テーマ > 新規追加 > テーマのアップロード」からインストールして有効化する
  3. 「外観 > 店舗情報」に電話番号・住所などを入れる
  4. 固定ページを作り、パターンを選んで文字と写真を差し替える

詳しい手順は、テーマに同梱の説明書に書いてあります。


■ ホームページ制作を頼まれた方へ

知り合いの内装屋さんからホームページ制作を頼まれた制作者の方にも、Genva Interior は使えます。調査で分かった「施主向けサイトに必要な要素」が最初から入っているので、構成を考える時間を省いて、写真と文章の準備に集中できます。


■ まとめ

  • 内装屋のホームページは、施主・大家・元請けのどこから仕事を取るかで中身が変わる
  • 施主向けなら、主役は「料金の目安」「ビフォーアフター」「電話番号」
  • 信用は資格よりも「経験年数」と「自社施工」で伝える
  • 対応エリアは市区町村まで書く
  • 増え続けるのは施工事例だけなので、自分で足していける仕組みで作る

■ 次に読む