クロス・床の張り替えを請けている内装屋さんに向けて、ホームページに何を載せればよいか、どう作ればよいかをまとめました。先に結論を書きます。
施主から直接仕事を取りたいなら、ホームページの主役は「料金の目安」「ビフォーアフター」「電話番号」の3つです。資格や許可番号を並べる必要はありません。
この結論は、実在する内装工事会社20社のサイトを1件ずつ確認して出したものです。制作会社のブログ記事ではなく、内装屋さん本人のサイトを見ています。
■ この記事で分かること
- 内装屋のホームページは「誰から仕事を取るか」で中身が変わること
- 施主から直接依頼を受けるサイトに載せるべきもの、載せなくてよいもの
- WordPressで作る方法と、内装業向けのテーマ
■ 「誰から仕事を取るか」でサイトの中身は変わる
20社を調べると、客先によってサイトの作りがはっきり3つに分かれていました。
| 客先 | 料金表 | 主役になっているもの |
|---|---|---|
| 施主(一般のお客さん) | 出していることが多い | ビフォーアフター写真、代表=職人の顔 |
| 大家・管理会社(原状回復) | ㎡単価・帖単価の表 | 処理件数、見積の速さ、対応エリア |
| 元請け・ゼネコン(下請け) | 4社すべて出していない | 実績の量、創業年数、協力業者募集 |
施主向けのサイトは、料金を出しているところが多く見られました。一般のお客さんは相場が分からないので、料金の目安があるだけで問い合わせのハードルが下がります。
同じ内装屋でも、下請け向けのサイトの作りをまねると、施主向けでは逆効果になります。この記事では、施主から直接依頼を受けたい一人親方・数名規模の内装屋さんを前提に進めます。
■ 施主向けのサイトに載せるべきもの
- 料金の目安:「6畳のクロス張り替え ◯◯円〜」のような目安で十分です。きっちりした単価表でなくても、相場が分かれば電話しやすくなります。
- ビフォーアフター写真:施主向けのサイトでは、ほぼすべてでビフォーアフターが主役でした。件数が少なくても、1件ずつ「場所・費用・工期」を添えると説得力が出ます。
- 職人の顔と経験年数:資格の名前を並べるより、経験年数で信用を示すサイトが多く見られました。
- 自社施工であること:「すべて直接施工」「職人直営」という言葉が何社にも出てきます。中間マージンが無いことは、小さな内装屋さんの一番の強みです。
- 電話番号を大きく:20社のほぼすべてが、ヘッダーに電話番号を大きく置いていました。
- 対応エリアを市区町村まで:施主向けのサイトほど、対応エリアを市区町村名で細かく書いています。「◯◯市 クロス張り替え」のような地域名での検索にもつながります。
■ 載せなくてもよいもの
- 建設業許可番号・保有資格:掲載していたのは20社中3社だけでした。あれば載せればよく、無理に作る必要はありません。
- 採用情報・協力業者募集:元請け向けのサイトでは主役級ですが、施主向けのサイトではほとんど置かれていません。お客さんには関係のない情報です。
■ WordPressで作るメリット
ホームページの作り方は、大きく3つです。
| 方法 | 向いている人 | 気になる点 |
|---|---|---|
| 制作会社に頼む | 手間をかけたくない | 費用が高め。料金や事例を変えるたびに依頼が必要 |
| 無料のホームページ作成サービス | とにかく費用を抑えたい | 独自ドメインや広告表示などの制約がある場合が多い |
| WordPressで自分で作る | 事例を自分で増やしていきたい | 最初の設定に少し時間がかかる |
内装屋さんのサイトで増え続けるのは施工事例だけです。現場が終わるたびに写真を足していけるかどうかが、長く続くかどうかの分かれ目になります。WordPressなら、スマートフォンで撮った写真をそのまま事例として追加できます。
■ 内装業向けテーマ「Genva Interior」
ここまでの調査をもとに作ったのが、369ThemeのGenva Interiorです。クロス・床の張り替えの職人さん向けのWordPressブロックテーマです。
- 電話が主役:ヘッダー・トップページ・各ページの末尾・404ページのすべてに電話番号を置いています。スマートフォンではタップで発信でき、画面下には「ホーム・電話・無料見積」のバーが常に出ています
- 施工事例の雛形:投稿の新規作成でパターンを選ぶと、Before / After の写真枠と「場所・費用・工期」の表が入った雛形が出ます
- 事例が少なくても成り立つ:トップページの施工事例は、「自分で選んだ3件」と「新しい順に3件」のどちらかを選べます
- ページの雛形つき:クロス張替え・床の張替え・料金の目安・当店について・お問い合わせの5ページを、パターンを選ぶだけで作れます
- 店舗情報は1か所で:電話番号・受付時間・住所を「外観 > 店舗情報」に入れると、サイト全体に反映されます
- 読みやすい文字サイズ:本文16px以上。年配のお客さんにも読みやすい大きさにしています
- 配色はオーカーと藍の2種類から選べ、ダークモードの切り替えにも対応しています
■ 導入の流れ
- 商品ページから購入する(買い切り)
- WordPressの「外観 > テーマ > 新規追加 > テーマのアップロード」からインストールして有効化する
- 「外観 > 店舗情報」に電話番号・住所などを入れる
- 固定ページを作り、パターンを選んで文字と写真を差し替える
詳しい手順は、テーマに同梱の説明書に書いてあります。
■ ホームページ制作を頼まれた方へ
知り合いの内装屋さんからホームページ制作を頼まれた制作者の方にも、Genva Interior は使えます。調査で分かった「施主向けサイトに必要な要素」が最初から入っているので、構成を考える時間を省いて、写真と文章の準備に集中できます。
■ まとめ
- 内装屋のホームページは、施主・大家・元請けのどこから仕事を取るかで中身が変わる
- 施主向けなら、主役は「料金の目安」「ビフォーアフター」「電話番号」
- 信用は資格よりも「経験年数」と「自社施工」で伝える
- 対応エリアは市区町村まで書く
- 増え続けるのは施工事例だけなので、自分で足していける仕組みで作る