WordPress のインストールが終わったら、記事を書き始める前に、いくつか設定しておきたいことがあります。この記事では、それを8つにしぼりました。
上から順に、このとおりに進めれば大丈夫です。すべて管理画面から設定でき、コードを書く必要はありません。各設定は「開く画面」「やること」「なぜやるのか」「くわしく」の順に書いています。まず手を動かしたい人は、「やること」だけを読んで進めてもかまいません。
画面の文言は、WordPress 7.1 の日本語版のものです。
■ 最初にやる8つの設定
| 順番 | 設定 | 開く画面 |
|---|---|---|
| 1 | サイトの名前を決める | 設定 → 一般 |
| 2 | URL の形(パーマリンク)を決める | 設定 → パーマリンク |
| 3 | 最初から入っている見本の記事を消す | 投稿 → 投稿一覧、固定ページ → 固定ページ一覧 |
| 4 | 使わないテーマ・プラグインを消す | プラグイン → インストール済みプラグイン、外観 → テーマ |
| 5 | 日本語用のプラグインを入れる | プラグイン → プラグインを追加 |
| 6 | サイトに表示される名前を変える | ユーザー → プロフィール |
| 7 | 検索エンジンとコメントの設定を決める | 設定 → 表示設定、設定 → ディスカッション |
| 8 | 自動更新を確かめる | ダッシュボード → 更新 |
2番だけは、記事を書き始める前に決めてください。ほかの設定は、あとから変えても、公開済みの記事に影響しません。それでも最初にまとめて済ませておくと、あとで見直す手間が減ります。
■ 1. サイトの名前を決める
開く画面
「設定」→「一般」
やること
- 「サイトのタイトル」に、サイトの名前を入れる
- 「キャッチフレーズ」に、サイトをひとことで表す文を入れる(空でもよい)
- 次の項目が正しいか見る(下の表)
- 「変更を保存」を押す
なぜやるのか
サイトのタイトルは、ブラウザのタブや検索結果に表示されます。仮の名前のままだと、そのまま人の目に触れてしまいます。
くわしく:この画面で見ておく項目
| 項目 | 見ること |
|---|---|
| サイトのタイトル | サイトの名前。ブラウザのタブ、検索結果、テーマによってはヘッダーに出る |
| キャッチフレーズ | サイトの説明文。テーマによっては、タイトルの下に表示される |
| WordPress アドレス (URL) サイトアドレス (URL) | https:// で始まっているか。http:// なら、ここではすぐに書き換えず、先にサーバー会社の管理画面で SSL(https)が有効になっているかを確かめる |
| 管理者メールアドレス | ふだん見ているアドレスか。自動更新のお知らせなど、サイトの管理についての連絡がここに届く |
| メンバーシップ | 「だれでもユーザー登録ができるようにする」は、チェックを外したままにする。会員制のサイトでなければ要らない |
| サイトの言語 | 「日本語」になっているか |
| タイムゾーン | 「東京」になっているか。日本語版なら最初から東京 |
WordPress アドレスとサイトアドレスは、入力をまちがえると管理画面に入れなくなることがあります。https:// になっていれば、触らずにそのままにしておきましょう。
■ 2. URL の形(パーマリンク)を決める
開く画面
「設定」→「パーマリンク」
やること
- 「投稿名」を選ぶ
- 「変更を保存」を押す
なぜやるのか
パーマリンクとは、記事ごとの URL のことです。途中で変えると、すでに公開した記事の URL がすべて変わり、SNS で紹介されたリンクや、検索結果からのリンクがつながらなくなります。WordPress の公式ドキュメントも、パーマリンクは「変えるべきではない」ものだと書いています。
だから、記事を書く前に決めておくのです。
くわしく:6つの選択肢
| 選択肢 | URL の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 基本 | example.com/?p=123 | おすすめしない。何の記事か分からない |
| 日付と投稿名 | example.com/2026/10/16/sample-post/ | 日記やニュースのように、日付が大事なサイト |
| 月と投稿名 | example.com/2026/10/sample-post/ | 同上 |
| 数字ベース | example.com/archives/123 | スラッグを毎回考えるのが面倒な人 |
| 投稿名 | example.com/sample-post/ | 迷ったらこれ。短くて、何の記事か分かる |
| カスタム構造 | 自分で組み立てる | カテゴリー名を入れたいなど、こだわりがある人 |
くわしく:日本語のタイトルとスラッグ
「投稿名」を選んで、日本語のタイトルの記事を書くと、URL が %E3%81%82... のような長い文字の並びになります。日本語の文字を、URL で使える形に置きかえるためです。SNS に貼ると読めない URL になってしまいます。
これを避けるには、記事を書くたびに、投稿の設定欄の「リンク」から「スラッグ」(URL の最後の部分)を英数字に変えます。
- 例:タイトル「WordPress の初期設定」→ スラッグ
first-settings - 単語のあいだは、ハイフン(
-)でつなぐ - 短く、内容が分かる言葉にする
毎回考えるのが面倒なら、記事の番号が URL になる「数字ベース」を選ぶ方法もあります。
くわしく:同じ画面の「オプション」
画面の下のほうに、「カテゴリーベース」と「タグベース」という項目があります。カテゴリーやタグの一覧ページの URL に入る言葉で、空のままなら category と tag が使われます。言葉は変えられますが、URL から無くすことはできません。最初は空のままで大丈夫です。
■ 3. 最初から入っている見本の記事を消す
開く画面
「投稿」→「投稿一覧」、「固定ページ」→「固定ページ一覧」
やること
- 「投稿一覧」で、「Hello world!」を「ゴミ箱へ移動」する
- 「固定ページ一覧」で、「サンプルページ」を「ゴミ箱へ移動」する
- それぞれの一覧で「ゴミ箱」を開き、「完全に削除する」を押す
なぜやるのか
見本の記事やページを残したまま公開すると、「Hello world!」がサイトに表示されたままになります。自分のサイトに必要な記事だけが並ぶように、最初に片づけておきましょう。
「完全に削除する」を押すと、元に戻せません。消すものがまちがっていないか、確かめてから押してください。
くわしく:最初から入っている見本
| 見本 | 場所 | 中身 |
|---|---|---|
| Hello world! | 投稿 | 「WordPress へようこそ。こちらは最初の投稿です。」から始まる記事 |
| サンプルページ | 固定ページ | 固定ページの見本 |
| 見本のコメント | 「Hello world!」に付いている | 「WordPress コメントの投稿者」からのコメント |
記事をゴミ箱に入れると、付いているコメントもサイトに表示されなくなります。ゴミ箱に入れただけではデータは残っているので、最後に「完全に削除する」まで進めてください。
■ 4. 使わないテーマ・プラグインを消す
開く画面
「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」、「外観」→「テーマ」
やること
- 「インストール済みプラグイン」で、使わないプラグインを「削除」する
- 「テーマ」で、使っていないテーマの「テーマの詳細」を開き、「削除」する
- ただし、名前が「Twenty」で始まる標準のテーマを、1つだけ残す
なぜやるのか
無効化しているだけでは、テーマやプラグインのファイルはサーバーに残ったままです。使っていないものでも、弱点(脆弱性)が見つかることがあります。いらないものは削除し、残したものは更新を続けましょう。
くわしく:消してよいもの、残すもの
| どうする | 理由 | |
|---|---|---|
| Hello Dolly(プラグイン) | 消してよい | 管理画面に歌詞の一節を表示するだけの、見本のプラグイン |
| いま使っているテーマ | 残す | サイトの見た目そのもの。使っているテーマは削除できない |
| Twenty で始まる標準のテーマ | 1つ残す | 使っているテーマに問題が起きたとき、WordPress が代わりに使う |
| そのほかのテーマ | 消してよい | 使っていないファイルを残さない |
標準のテーマを全部消すと、「ツール」→「サイトヘルス」に「デフォルトテーマを利用可能にしましょう」と表示されます。いま使っているテーマが Twenty で始まるテーマなら、それが標準のテーマなので、ほかの Twenty テーマは消してもかまいません。
レンタルサーバーの「かんたんインストール」で入れた場合、サーバー会社のプラグインが入っていることもあります。何のプラグインか分からないときは、消す前にサーバー会社の説明を見てください。
■ 5. 日本語用のプラグインを入れる
開く画面
「プラグイン」→「プラグインを追加」
やること
- 「プラグインの検索」に
WP Multibyte Patchと入れる - 「今すぐインストール」を押す
- 終わったら「有効化」を押す
有効化すれば、設定は要りません。
なぜやるのか
WordPress は世界中で使われているソフトなので、英語を前提に作られている部分があります。WP Multibyte Patch は、そこを日本語に合うように補うプラグインです。WordPress.org で配布されていて、100万以上のサイトで使われています。
くわしく:入れると何が変わるか
| 主な機能 | 入れないと |
|---|---|
| 日本語のファイル名を、アップロード時に英数字の名前に変える | 「写真.jpg」のような名前のまま保存される |
| 全角スペースでも、検索の言葉を区切る | 「WordPress 設定」が1つの言葉として検索される |
| 記事の抜粋を、文字数で数える | 抜粋の長さが日本語に合わないことがある |
| 日本語のトラックバック・ピンバックを正しく受け取る | 文字化けすることがある |
プラグインはほかにもたくさんありますが、最初はこれだけで十分です。お問い合わせフォームやバックアップなどは、必要になったときに、何をするものかを確かめながら1つずつ足しましょう。プラグインは、増やすほど更新の手間も増えます。
■ 6. サイトに表示される名前を変える
開く画面
「ユーザー」→「プロフィール」
やること
- 「ニックネーム」に、サイトで見せたい名前を入れる
- 「ブログ上の表示名」で、いま入れたニックネームを選ぶ
- 「プロフィールを更新」を押す
なぜやるのか
テーマによっては、記事に書いた人の名前が表示されます。最初は、ログインに使うユーザー名がそのまま表示名になっていることがあります。ユーザー名がサイトに出ていると、ログインの手がかりを1つ見せていることになります。表示名とユーザー名は別のものと覚えておきましょう。
くわしく:ユーザー名と表示名の違い
| ユーザー名 | ブログ上の表示名 | |
|---|---|---|
| 使う場面 | ログインするとき | 記事の書き手として、サイトに表示されるとき |
| あとから変えられるか | 変えられない(画面にも「ユーザー名は変更できません。」とある) | いつでも変えられる |
| 見せてよいか | 見せないほうがよい | 見せるための名前 |
■ 7. 検索エンジンとコメントの設定を決める
開く画面
「設定」→「表示設定」、「設定」→「ディスカッション」
やること
- 「表示設定」の「検索エンジンでの表示」を見る。「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」は、作っている途中だけチェックを入れ、公開するときに外す
- 「ディスカッション」で、コメントを受け付けるかどうかを決める
- それぞれ「変更を保存」を押す
なぜやるのか
検索エンジンのチェックを外し忘れると、公開しても Google などの検索結果に出てきません。ただし、チェックを外しても、すぐに検索結果に出るとは限りません。検索エンジンがサイトを見つけて載せるまでには、時間がかかります。
コメントを受け付けていると、迷惑なコメントが届くことがあります。使う予定がなければ、最初から閉じておくと管理の手間が減ります。
くわしく:コメントの設定
| どうしたいか | 設定 |
|---|---|
| コメントを使わない | 「新しい投稿へのコメントを許可する」のチェックを外す |
| コメントを使うが、自分で確かめてから表示したい | 「コメント表示条件」の「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れる |
| 一度承認した人のコメントは、すぐ表示したい | 「コメント表示条件」の「すでに承認されたコメントの投稿者のコメントを許可し、それ以外のコメントを承認待ちにする」にチェックを入れる |
「新しい投稿へのコメントを許可する」は、名前のとおり、これから書く記事に効く設定です。最初に決めておけば、迷う必要はありません。
■ 8. 自動更新を確かめる
開く画面
「ダッシュボード」→「更新」、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」、「外観」→「テーマ」
やること
- 本体:「更新」の画面に、「このサイトは WordPress のメンテナンスリリースとセキュリティリリースのみで自動的に最新の状態に保たれます。」と出ているか見る
- プラグイン:「インストール済みプラグイン」の一覧で、プラグインごとに「自動更新を有効化」を押す
- テーマ:「外観」→「テーマ」で、使っているテーマの画像を押し、作者名の下にある「自動更新を有効化」を押す
なぜやるのか
WordPress 本体やプラグイン、テーマの弱点は、見つかるたびに直されています。でもその修正は、更新して初めて自分のサイトに届きます。くわしくは、WordPressは脆弱性が多くて危ない?にまとめています。
くわしく:プラグインとテーマの自動更新
- 自動更新は、プラグインごと・テーマごとに有効にします。まとめて有効にしたいプラグインは、一覧のチェックボックスで選び、上の「一括操作」から「自動更新を有効化」を選んで「適用」を押します
- WordPress は、1日に2回、自動更新があるかを確かめています
- 自動更新が行われると、管理者メールアドレスにお知らせが届きます。お知らせが来たら、サイトを開いて、表示がおかしくなっていないか見ておくと安心です
- 「自動更新を有効化」が見当たらないときは、サーバー会社やプラグインが、自動更新を止めていることがあります
くわしく:本体の自動更新の種類
「更新」の画面では、本体の自動更新を2つの中から選べます。
| 表示 | 自動で当たる更新 |
|---|---|
| メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみ | 7.1.2 → 7.1.3 のような、末尾の数字だけが上がる小さな更新 |
| すべての新しいバージョン | 7.1 → 7.2 のような大きな更新も含む |
はじめは、小さな更新だけが自動で当たる状態で十分です。大きな更新は、お知らせが来たら、手で更新しましょう。
■ 終わったら:サイトヘルスで確かめる
8つの設定が終わったら、「ツール」→「サイトヘルス」を開いてみてください。WordPress が、サイトの状態を自動で調べて、直したほうがよいところを教えてくれます。
ここに出る項目は、サーバーの設定など、管理画面だけでは直せないものもあります。分からないものは、あわてずにサーバー会社の案内を見るか、そのままにしておいてかまいません。
■ チェックリスト
- □ サイトのタイトルを入れた。言語は日本語、タイムゾーンは東京になっている
- □ URL が
https://で始まっている - □ 管理者メールアドレスが、ふだん見ているアドレスになっている
- □ パーマリンクを決めた(「投稿名」なら、スラッグは英数字にする)
- □ 「Hello world!」と「サンプルページ」を完全に削除した
- □ 使わないプラグインとテーマを削除した
- □ 予備の標準テーマを1つ残した
- □ WP Multibyte Patch を有効化した
- □ ブログ上の表示名を、ニックネームにした
- □ 検索エンジンの設定を確かめた(公開の日にもう一度見る)
- □ コメントを受け付けるか決めた
- □ 本体・プラグイン・テーマの自動更新を確かめた
ここまでできたら、初期設定はひとまず完了です。あとは記事を書きながら、必要な機能を少しずつ足していきましょう。
■ よくある質問
パーマリンクを、あとから変えたくなったら?
変えることはできますが、公開済みの記事の URL がすべて変わり、それまでのリンクがつながらなくなります。記事が少ないうちほど影響は小さいので、変えるなら早めに決めてください。
ユーザー名を変えたいときは?
WordPress の画面からは、ユーザー名を変えられません。サイトに出したくないだけなら、「6. サイトに表示される名前を変える」の手順で、表示される名前を変えれば十分です。
WP Multibyte Patch のほかに、入れておくべきプラグインは?
最初は、ほかに入れなくても記事は書けます。お問い合わせフォームやバックアップなどは、必要になったときに入れましょう。入れる前には、そのプラグインの「最終更新日」を見て、長く更新されていないものは避けてください。
検索エンジンのチェックを外したのに、検索結果に出ません
検索エンジンがサイトを見つけて載せるまでには、時間がかかります。チェックを外してすぐに出るとは限りません。
設定をまちがえたら?
パーマリンク以外は、あとから何度でも変えられます。同じ画面を開いて、設定し直してください。ただし「設定」→「一般」の「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」だけは、まちがえると管理画面に入れなくなることがあるので、分からなければ触らないでください。
■ あわせて読みたい
■ 参考にした資料
- Customize permalinks(WordPress.org)
- Plugin and themes auto-updates(WordPress.org)
- WP Multibyte Patch(WordPress.org)
- WP Multibyte Patch(作者のサイト)
この記事の内容は、2026年10月時点のものです。