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WordPressとは?できること・始めるのに必要なもの・費用の目安をやさしく解説

文:mirokü / WordPress Core Contributor(6.7〜7.1 の5リリースに貢献)。WordPress.org でテーマ6本・プラグイン3本を公開しています。

「WordPress でサイトを作れるらしい」と聞いても、何ができて、何を用意すればいいのかは分かりにくいものです。

先に結論を書きます。WordPress 本体は無料です。公開するのに必要なのは、サーバーとドメインの2つで、費用は月1,000円前後から始められます。サーバーごと借りられる WordPress.com なら無料のプランから、公開せずに試すだけなら0円で始められます。

■ この記事で分かること

  • WordPress とは何か
  • WordPress で作れるサイトの例
  • 始めるのに必要なものと、それぞれの役割
  • 毎月・毎年かかる費用の目安
  • サーバーごと借りられる WordPress.com との違い
  • サーバーを借りずに、パソコンの中で試す方法

■ WordPress とは:管理画面からサイトを作れる無料の CMS

WordPress は、Web サイトやブログを作るためのソフトです。こうしたソフトを CMS(コンテンツ管理システム)と呼びます。

CMS を使わずにサイトを作る場合は、ページごとに HTML というコードを書き、サーバーに上げる必要があります。WordPress なら、管理画面に文章を入力して「公開」を押すだけで、ページができあがります。コードを書けなくても、自分でサイトを更新できます。

WordPress はオープンソースで、GPL というライセンスで公開されています。だれでも無料で使えて、ソースコードもすべて公開されています。

■ WordPress で作れるもの

はじめから入っている機能だけで、次のようなサイトが作れます。

サイトの種類どんなもの追加で必要なもの
ブログ日記や情報発信。記事が日付順に並ぶなし
アフィリエイトサイト商品やサービスを紹介する記事のサイトなし
コーポレートサイト会社やお店の紹介、お知らせ、お問い合わせお問い合わせフォームを作るプラグイン
ポートフォリオ写真・イラスト・制作物などの作品集なし
ネットショップ(EC サイト)商品を並べて、注文と支払いを受け付けるWooCommerce などのプラグイン

WordPress には、機能を足すプラグインと、見た目を決めるテーマがあります。どちらも無料のものがたくさん公開されていて、組み合わせることで、作れるものが広がります。

■ 「投稿」と「固定ページ」の違い

WordPress のページには、2つの種類があります。最初にここを分けて考えると、サイトの作り方が見えてきます。

投稿固定ページ
向いているものブログ記事、お知らせ、施工事例会社概要、料金表、お問い合わせ
並び方新しいものから日付順に並ぶ日付に関係なく、決まった場所に置く
分類カテゴリーやタグで分けられる親子関係(ページの下にページ)で整理する

ブログなら「投稿」だけで作れます。会社やお店のサイトは、「固定ページ」で土台を作り、お知らせを「投稿」で足していく形が一般的です。

■ 始めるのに必要なもの

インターネットに公開するには、WordPress 本体のほかに、次のものが必要です。

サーバー:WordPress を置いておく場所

サイトのデータを保管し、見に来た人にページを届けるコンピューターです。個人や小さな会社なら、レンタルサーバーを借りるのが一般的です。

多くのレンタルサーバーには、WordPress を数回のクリックで入れられる機能があります。サーバーを選ぶときは、WordPress の公式が推奨している条件(PHP 8.3 以上、MySQL 8.0 以上または MariaDB 10.11 以上)に対応しているかも確かめておくと安心です。

ドメイン:サイトの住所

example.com のような、URL の部分です。ドメイン会社で取得するほか、レンタルサーバーの契約に無料で付いてくることもあります。

SSL:通信を守る仕組み

サイトと見に来た人のあいだの通信を暗号化する仕組みで、URL が https:// で始まるようになります。WordPress の公式もサーバーの条件として HTTPS への対応を挙げています。いまは多くのレンタルサーバーで無料で使えます。

■ 費用の目安

2026年10月時点の、大手レンタルサーバーとドメイン会社の公式ページをもとにした目安です(税込)。

必要なもの費用の目安メモ
WordPress 本体0円ずっと無料
レンタルサーバー月700〜1,000円前後WordPress が使える一番安いプランの場合。契約期間が長いほど、月あたりは安くなる
ドメイン(.com)年1,700円前後初年度0円やサーバー契約の特典で無料になることがある
SSL0円多くのレンタルサーバーで無料
テーマ・プラグイン0円〜無料のものだけでも作れる。有料のものもある

契約するときは、次の3つに気をつけてください。

  • 安い月額は、長期契約の料金であることが多い。サーバーの料金は、1年・3年といった期間の分を、最初にまとめて払う形が一般的です
  • キャンペーンの料金は、期間が終わると変わる。申し込む前に、その時点の料金ページを見てください
  • ドメインは「2年目から」の料金も見る。初年度が0円や1円でも、2年目以降は更新の料金がかかります

■ サーバーごと借りる方法:WordPress.com

サーバーとドメインを自分で用意するのが不安なら、WordPress.com というサービスもあります。WordPress が入ったサーバーごと借りられるサービスで、アカウントを作ればすぐにサイトを作り始められます。

名前は似ていますが、ここまで紹介してきた「自分でサーバーに入れて使う WordPress」(WordPress.org で配布されているソフト)とは、使い方が違います。

自分でサーバーを借りるWordPress.com
始めるまでサーバーとドメインを契約し、WordPress を入れるアカウントを作るだけ
無料で使えるかWordPress は無料。サーバー代とドメイン代がかかる無料プランがある(URLは ○○.wordpress.com、広告が表示される)
有料の場合サーバーが月700〜1,000円前後、ドメインが年1,700円前後月 US$4 から(年払い・税別)。年払いなら最初の1年はドメインが無料
プラグイン・テーマ自由に入れられる有料プランの機能として案内されている
サーバーの管理自分で行う(サーバー会社の画面で設定する)WordPress.com に任せられる

「まずは無料でブログを書いてみたい」なら WordPress.com の無料プラン、「自分のドメインで、プラグインやテーマを自由に選んで作りたい」なら自分でサーバーを借りる方法、と考えると選びやすくなります。

■ サーバーを借りずに、パソコンの中で試す

いきなり契約しなくても、自分のパソコンの中で WordPress を動かして試せます。これを「ローカル環境」と呼びます。

WordPress を動かすには、本来は PHP やデータベースなどの仕組みを自分で用意する必要があります。次のアプリを使えば、それをまとめて用意してくれます。どちらも無料です。

  • WordPress Studio:WordPress.com が提供しているアプリ。Mac・Windows・Linux で使える
  • Local:WP Engine が提供しているアプリ

ローカル環境のサイトは、自分のパソコンの中だけで動くもので、ほかの人からは見えません。テーマを試したり、記事の書き方に慣れたりするのに向いています。

■ WordPress を入れたら、最初にやること

ブログを始める場合の、管理画面での最初の流れです。画面の文言は WordPress 7.1 の日本語版のものです。

  1. 「外観」→「テーマ」で、サイトの見た目を選ぶ
  2. 「投稿」→「カテゴリー」で、記事を分けるカテゴリーを作る
  3. 「投稿」→「投稿を追加」で記事を書き、「公開」を押す
  4. 会社概要などは「固定ページ」→「固定ページを追加」で作る

画像や動画は、記事を書く画面にそのままドラッグして置けます。まとめて上げたいときは「メディア」→「メディアファイルを追加」を使います。

■ まとめ

  • WordPress は、管理画面からサイトを作って更新できる、無料の CMS
  • ブログ・コーポレートサイト・ポートフォリオは基本の機能で作れる。プラグインを足せばネットショップも作れる
  • 公開に必要なのはサーバーとドメイン。SSL は多くのサーバーで無料
  • 費用はサーバーが月700〜1,000円前後、ドメインが年1,700円前後から。長期契約・キャンペーン・2年目の料金に注意
  • サーバーを借りずに公開したいなら、WordPress.com の無料プランから始められる
  • 試すだけなら、WordPress Studio や Local で0円から始められる

WordPress を使い始めたら、更新を止めないことも大切です。理由と確かめ方は、WordPressは脆弱性が多くて危ない?にまとめています。どんな見た目のサイトが作れるかは、ブロックテーマとは?日本語対応のおすすめWordPressテーマ9選で見てみてください。

■ 参考にした資料

この記事の内容は、2026年10月時点のものです。料金は各社の改定やキャンペーンで変わるため、契約の前に公式ページで確かめてください。