個人でピアノ教室を開いている方に向けて、教室のホームページをWordPressで作る方法をまとめました。なぜ必要なのか、何を載せればいいのか、どんなテーマを選べばいいのかまで順番に解説します。
■ なぜピアノ教室にホームページが必要なのか
ピアノ教室は紹介や口コミで生徒が集まることが多く、「宣伝しなくても回っている」という先生も少なくありません。ただ、紹介された保護者は、そのあとほぼ確実に検索します。
- 教室名や先生の名前で検索して、実在と場所を確認する
- 月謝と、月謝以外にかかる費用を知りたい
- どんな先生なのかを、申し込む前に知っておきたい
- 大手の音楽教室と、個人の教室のどちらにするか迷っている
自宅を教室にしている場合、看板を大きく出せないことも多く、外から様子が分かりません。そのぶんホームページが「実在と雰囲気を確認する場所」として働きます。ホームページは新しい生徒を探しに行くためというより、紹介で名前を知った人を逃さないための受け皿だと考えると分かりやすいと思います。
■ ピアノ教室のホームページに載せる項目
ピアノ教室選びは「この先生に習いたいかどうか」で決まる部分が大きく、学習塾とは重視される点が違います。次の7つは載せておきたいところです。
- 講師のプロフィール:顔写真と、どんな指導をするか。音大卒かどうかといった経歴より、「厳しく仕上げるのか、楽しく続けさせるのか」といった方針のほうが、保護者は知りたがっています。演奏の動画や音源を置ければ、それが一番強い自己紹介になります
- レッスンの形態と時間:個人かグループか、1回30分か45分か、月に何回か。とくに振替ができるかどうかは、共働きの家庭にとって決め手になります
- 月謝と、月謝以外にかかるお金:入会金、教材費、発表会費、季節ごとの費用まで書きます。ピアノ教室は月謝以外の出費が意外とあるため、あとから知らされると不信感につながります。総額が高くても、先に書いてあるほうが選ばれます
- 発表会やコンクールの方針:参加が必須なのか任意なのか。ここは家庭によって希望が正反対で、「しっかり舞台を経験させたい」家庭と「楽しく続けられればいい」家庭のどちらもいます。書いていないと、入会したあとでミスマッチが起きます
- どんな生徒が通っているか:何歳から受け入れるか、大人のレッスンはあるか、初心者は歓迎か、音大受験や保育士試験に対応するか。「うちの子(自分)が対象なのか」が分からないと、問い合わせに進めません
- 場所と通わせ方:自宅教室で番地まで出したくない場合は、「〇〇駅から徒歩5分」「〇〇小学校の近く」といった範囲だけ書いて、詳しい住所は申し込み後に伝える形でも構いません。あわせて、駐車場や送迎時の待機場所があるかどうかも書いておくと親切です
- 体験レッスンの申し込み:電話番号だけにしないことです。平日の日中に電話できない保護者は多く、フォームを1つ置くだけで問い合わせは増えます。入力項目は名前・連絡先・お子さんの年齢・希望日程くらいまでに絞ります
なお、検索から来る人は「〇〇市 ピアノ教室 月謝」のように具体的に調べるため、トップページではなく月謝のページに直接たどり着きます。どのページから入っても、そこから他の情報に移動できるようにしておきましょう。
■ WordPressで作るメリット
ピアノ教室のホームページ制作には、次のような選択肢があります。
- 制作会社に外注する(初期費用が高め、更新のたびに依頼が必要)
- 無料ホームページ作成サービスを使う(独自ドメインが使えない・広告が表示されるなど制約が多い)
- WordPressで自分で作る(初期費用を抑えつつ、空き枠や月謝の変更を自分で反映できる)
ピアノ教室のホームページは、作って終わりになりません。空いているレッスン枠は毎月のように変わりますし、発表会の写真やお知らせも足していくことになります。更新のたびに制作会社へ依頼していると、費用も手間もかかって、結局そのまま古くなってしまいます。
WordPressの「ブロックテーマ」を使えば、コードの知識がなくても、文章を書く感覚でページを組み立てられます。空き枠が埋まった、月謝を改定した、といった変更を自分ですぐ直せるのは、個人で教室を運営するうえで大きな違いになります。
■ テーマの選び方
ピアノ教室のホームページ用にテーマを選ぶときは、次の3点を確認しましょう。
- 日本語表示が前提になっているか:海外製テーマは行間・禁則処理が日本語向けでないことが多く、読みにくくなりがちです
- 上に挙げた項目が、あらかじめ用意されているか:レッスン枠の表や月謝表をゼロから組み立てるのは手間がかかります。教室向けに作られたテーマなら、枠が最初から入っています
- ブロックテーマ(サイトエディター対応)かどうか:コードを書かずに、自分でレイアウトを調整できるか
■ おすすめテーマ「Abira Academy」
Abira Academyは、個人塾・スクール向けに設計された日本語対応のWordPressブロックテーマです。買い切り5,500円、サイト数無制限で導入でき、月額費用はかかりません。
もともとは学習塾向けに作られたテーマですが、コース紹介・時間割・講師紹介・料金・アクセス・体験申込という構成は、ピアノ教室にもそのまま当てはまります。「コース」をレッスンコースに、「時間割」を空きレッスン枠に読み替えれば、ほとんど手を加えずに使えます。
- トップページは10セクション構成:ヒーロー、コース紹介、時間割、講師紹介、生徒・保護者の声、入会までの流れ、よくある質問、アクセス、体験申込、お知らせ。上に挙げた項目が最初から並んでいます
- コース・料金・アクセス・教室一覧の4ページは、ページのスラッグを courses / tuition / contact / classrooms にするだけでレイアウトが適用されます
- 時間割の空き状況は記号と言葉で表示。色だけに頼らないので、空き枠が一目で分かります
- よくある質問はWordPress標準のブロックで作られているため、キーボード操作や読み上げへの対応がブラウザ側の機能で担保されます
- ヘッダーに文字サイズ(3段階)と高コントラストの切り替えを標準搭載。設定は次回訪問時も保持されます
- カスタム投稿タイプを使っていないので、将来テーマを変えても入力した内容が消えません
- WordPress 6.5以降 / PHP 7.4以降に対応、購入後1年間のメールサポート付き
講師プロフィール、レッスンコース、空き枠の一覧、月謝表、アクセス、体験申込フォームへの導線まで、ブロックエディターの標準機能だけで組み立てられます。
■ 導入の流れ
- 商品ページから購入(買い切り、クレジットカード決済)
- 配布されるzipファイルをWordPress管理画面の「外観 → テーマ → 新規追加 → テーマのアップロード」からインストール・有効化
- 教室名・講師プロフィール・レッスンコースなどをサイトエディターで入力(初期設定の目安は10分程度)
■ まとめ
ピアノ教室のホームページは、新規集客そのものよりも「紹介で名前を知った人を逃さない受け皿」として重要です。そのためには、講師がどんな人か、月謝以外に何がかかるか、発表会はどうするか、空いている枠はあるかという、保護者が知りたい項目をきちんと載せておくことが先になります。WordPressのブロックテーマなら、初期費用を抑えつつ自分で更新し続けられます。教室向けに設計されたAbira Academyから検討してみてください。
学習塾のホームページについては、個人塾のホームページをWordPressで作る方法で解説しています。