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WordPressのフルサイト編集(FSE)とは? 7.0・7.1で何が変わったか

文:mirokü / WordPress Core Contributor(6.7〜7.1 の5リリースに貢献)。WordPress.org でテーマ6本・プラグイン3本を公開しています。

「WordPress フルサイト編集」で検索すると、2022年にリリースされたWordPress 5.9のBeta版テスト方法を紹介したままの記事が今も上位に出てきます。フルサイト編集はその後も継続的に進化しており、当時の情報のままでは今のWordPressでできることを正しく把握できません。この記事では、公式のリリースノートにもとづいて、フルサイト編集の基本と、最新版(7.0・7.1)で何が変わったのかを整理します。

■ フルサイト編集(FSE)とは

フルサイト編集とは、ナビゲーションメニュー・ヘッダー・投稿一覧・サイトフッターなど、サイトのあらゆるパーツをブロックで編集できるWordPressの仕組みです。WordPress 5.9(2022年1月リリース)で導入されました。

フルサイト編集が使えるようになると、次のような機能が利用できます。

  • サイトエディター|サイトのあらゆるパーツの編集や、テンプレート間の移動ができるエディター
  • スタイル|色・タイポグラフィ・レイアウトなどをまとめてカスタマイズできる機能
  • テンプレート/テンプレートパーツ|固定ページや投稿が使うテンプレート、ヘッダー・フッターなどの部品を編集・管理できる機能

ただし、フルサイト編集を使うには「ブロックテーマ」を使っている必要があります。この条件を満たさないテーマでは、上記の機能は使えません。ブロックテーマかどうかの見分け方はそのWordPressテーマ、本当にブロックテーマ?見分け方と国産テーマ分類一覧で詳しく解説しています。

■ 7.0から何が大きく変わったか

フルサイト編集はWordPress 5.9で導入されて以降、バージョンを重ねるごとに機能が追加されています。特に直近のWordPress 7.0・7.1では、次のような大きな変更がありました(出典:WordPress公式リリースページ)。

● WordPress 7.0(2026年5月)

  • ナビゲーションオーバーレイを専用のキャンバスでデザインできるように(列・フォントサイズ・配置を自由に調整可能)
  • パターンを1つのブロックとして扱えるように。ネストされたブロックを探さなくても、テキストや画像をその場で差し替えられる
  • ビジュアルリビジョン|タイムラインスライダーで変更履歴をブロック単位で視覚的に確認し、1クリックで復元できる
  • 画面サイズごとに表示するブロックを選べるように(モバイルではこのブロックを非表示、など)
  • アイコンブロックの追加
  • フォントライブラリが、これまでブロックテーマ限定だったのが全テーマで使えるように

● WordPress 7.1(2026年8月)

  • レスポンシブスタイル|グローバルスタイル・個別ブロックの両方で、画面サイズごとの見た目をコード無しでエディター上から設定可能に
  • theme.jsonで独自のレスポンシブブレークポイントを定義できるように
  • ボタン・ナビゲーションリンクブロックに、ホバー・フォーカス・アクティブ時のスタイルをコード無しで設定できるように
  • 新ブロック|プレイリスト、タブ
  • テーマ・プラグイン開発者が独自のアイコンを登録できるように

「フルサイト編集で何ができるか」を調べるときは、こうしたバージョンごとの変更を踏まえて、今のWordPressを前提に確認することが大切です。

■ フルサイト編集に対応した無料ブロックテーマ

フルサイト編集を実際に試すには、対応したブロックテーマを有効化する必要があります。WordPress.org公式ディレクトリで「Block themes」タグが付いている無料テーマの一部を、出典つきで紹介します。「full-site-editing」タグが付いていれば完璧です。

  • X-T9(Vektor)|公式サイトが「フルサイト編集機能に対応したWordPressブロックテーマ」と明記
  • Hakoniwa(AnimaGate)|WordPress.orgのタグ「Block themes」
  • REALIZER(FUJI PRODUCTION)|タグ「Block themes」「Full site editing」
  • LIQUID AIR(リキッドデザイン)|タグ「Block themes」
  • Abira(369work)|タグ「Block themes」「full-site-editing」「Accessibility Ready」。アクセシビリティ対応のスターターテーマ
  • Blanky(369work)|タグ「Block themes」「full-site-editing」。ミニマルなブロックテーマ
  • Enyoi(369work)|タグ「Block themes」「full-site-editing」。店舗向けブロックテーマ
  • Mobiki(369work)|タグ「Block themes」「full-site-editing」。プロフ向けブロックテーマ

いずれもWordPressの管理画面から無料でダウンロードでき、有効化するだけでフルサイト編集(サイトエディター)を試せます。国産ブロックテーマの全体像はブロックテーマとは?日本語対応のおすすめWordPressテーマ9選でも紹介しています。

■ まとめ

フルサイト編集は2022年のWordPress 5.9で導入されて以降も進化を続けており、直近のWordPress 7.0・7.1だけでも、ナビゲーションのデザイン機能やレスポンシブスタイル設定など、多くの機能が追加されています。フルサイト編集を使うにはブロックテーマが必要になるため、まずはAbiraBlankyのような無料のブロックテーマで試してみることをおすすめします。

ブロックテーマとクラシックテーマの見分け方はそのWordPressテーマ、本当にブロックテーマ?見分け方と国産テーマ分類一覧、業種別のテーマ選びはブロックテーマとは?日本語対応のおすすめWordPressテーマ9選もあわせてご覧ください。