初期設定が終わり、使うテーマも決まったら、いよいよ最初の記事です。WordPress では、記事をブロックエディターという画面で書きます。

「ブロックエディター」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、やることはシンプルです。文章を書いて、見出しを付けて、必要なら画像を入れる。それだけで記事になります。この記事では、書く画面の開き方から、公開して、あとで直すところまでを順番に説明します。

画面の文言は、WordPress 7.1 の日本語版のものです。

■ 投稿と固定ページ、どっちに書く?

WordPress には、文章を載せる場所が2つあります。「投稿」と「固定ページ」です。どちらも文章や画像を載せられますが、使いみちが違います。

投稿固定ページ
向いているものブログの記事、お知らせ、コラム会社概要、プロフィール、お問い合わせ
並び方日付つきで、新しいものから順に並ぶ日付の順には並ばない。いつ見ても同じ内容のページ
カテゴリー・タグ付けられる付けない
開く画面「投稿」→「投稿を追加」「固定ページ」→「固定ページを追加」

記事を増やしていくなら「投稿」です。今回は最初のブログ記事なので、「投稿」に書きます。書き方は、固定ページでもほとんど同じです。

■ 書く画面を開く

開く画面

「投稿」→「投稿を追加」

はじめて開いたときは、「エディターへようこそ」という案内が出ます。読み進めてもいいですし、右上の × で閉じてもかまいません。

いちばん上にある「タイトルを追加」の欄に、記事のタイトルを入れます。その下の広いところが、本文を書く場所です。

くわしく:画面の上に並ぶもの

場所ものすること
左上青い「+」ブロックの一覧を開く
左上左向き・右向きの矢印「元に戻す」「やり直す」
左上横線が3本のアイコン「ドキュメント概観」。ブロックの並びと見出しの構造を見る
右上「下書き保存」公開せずに保存する
右上画面の形のアイコンプレビュー。公開したときの見た目を確かめる
右上四角の右半分が塗られたアイコン「設定」。右側の欄を開く・閉じる
右上「公開」記事を公開する

■ 「ブロック」って何?

ブロックエディターでは、文章や画像を「ブロック」という部品に分けて扱います。1つの段落が1つのブロック、1枚の画像が1つのブロックです。

紙に上から書いていくというより、積み木を1つずつ積んでいくイメージです。順番を入れ替えるのも、消すのも、ブロックごとにできます。

ブロックを選ぶと、そのすぐ上に小さなツールバーが出ます。文字を太くする、リンクを付ける、見出しの大きさを変えるといった操作は、ここから行います。右側の欄の「ブロック」のタブには、選んでいるブロックの細かい設定が出ます。

■ 文章を書く(段落)

本文の欄を押すと、「ブロックを選択するには「/」を入力」と薄く出ています。気にせず、そのまま文章を打ってください。それが「段落」のブロックになります。

ここで1つだけ、覚えておいてほしいことがあります。

キーどうなるか
Enter新しい段落(新しいブロック)になる
Shift + Enter同じ段落の中で改行する

Word やメモ帳の感覚で Enter を押すと、1行ごとに別のブロックになります。段落を分けたいときは Enter、行だけ変えたいときは Shift + Enter、と使い分けましょう。

■ ブロックを足す

見出しや画像を入れたいときは、ブロックを足します。やり方は2つです。

「+」を押す

画面の左上にある青い「+」を押すと、使えるブロックの一覧が出ます。そこから選びます。空の段落の右側に出る「+」からも選べます。

「/」を打つ

空の段落で「/」(スラッシュ)を打つと、ブロックの候補が出ます。キーボードから手を離さずに選べるので、慣れてきたら便利です。

最初は「+」から選べば十分です。

■ まず覚える4つのブロック

ブログを書くなら、まずはこの4つで足ります。

ブロック使うときポイント
見出し話の区切りに付ける大きな区切りは「見出し2」、その中の小さな区切りは「見出し3」
リスト箇条書きにしたいとき手順を書くときは「順序付きリスト」(番号付き)に切り替える
画像写真やイラストを入れるときパソコンから「アップロード」するか、「メディアライブラリ」から選ぶ。「代替テキスト」を書く
リンクほかのページへ飛べるようにするとき文字を選んで、ツールバーのリンクのボタンを押し、URL を入れる。Ctrl + K(Mac は ⌘ + K)でもできる

メディアライブラリは、サイトに入れた画像をしまっておく場所です。一度入れた画像は、ほかの記事でもここから選べます。

くわしく:見出しのレベル

見出しには「見出し1」から「見出し6」までの段階があります。本の「章」と「節」のように、数字が小さいほど大きな区切りです。

  • 見出し1:多くのテーマでは、記事のタイトルが使っている。本文では使わない
  • 見出し2:本文の大きな区切り
  • 見出し3:見出し2の中の、小さな区切り

見た目の大きさで選ぶのではなく、話の区切りの大きさで選ぶのがコツです。「見出し2」の次にいきなり「見出し4」を使うような飛ばし方はしないようにしましょう。読み上げソフトを使う人や検索エンジンは、この段階を手がかりに記事の組み立てを読み取ります。

くわしく:代替テキストに何を書くか

代替テキストは、画像が表示されないときや、目の見えない人が読み上げソフトで読むときに、画像の代わりに読まれる文章です。画像を選ぶと、右側の欄に「代替テキスト」の欄が出ます。

画像代替テキストの例
海辺の夕焼けの写真海辺の夕焼け
設定画面のスクリーンショット「パーマリンク設定」の画面で「投稿名」を選んだところ
文字が入った画像画像の中の文字を、そのまま書く
飾りだけの画像空のままでよい

「画像」「写真」のように、なんの画像かが伝わらない言葉だけにしないのがポイントです。

■ まちがえたら

直前の操作を取り消す

画面の左上にある、左向きの矢印が「元に戻す」です。キーボードなら Ctrl + Z(Mac は ⌘ + Z)。消してしまった文章や、まちがえて足したブロックが戻ります。戻しすぎたら、右向きの矢印の「やり直す」で進められます。

前に保存した状態に戻す

保存を重ねた記事なら、右側の「投稿」の欄に「リビジョン」が出ています。リビジョンは、保存したときの状態の記録です。前の状態と見比べて、そこまで戻せます。

くわしく:自動保存とリビジョン

しくみなにをするか
自動保存書いている途中の内容を、WordPress が1分ごとに自動で保存する
ブラウザーの控えブラウザーの中にも控えが残る。画面を開き直したときに「ブラウザー内のこの投稿の下書きが以下のバージョンと異なっているようです。」と出たら、「バックアップから復元」で戻せる
リビジョン保存するたびに、その時点の内容が記録される。WordPress の初期設定では、数の上限はない

サーバーによっては、リビジョンの数を絞っていることがあります。大事な記事は、自動保存に頼らず、こまめに「下書き保存」を押しておくと安心です。キーボードなら Ctrl + S(Mac は ⌘ + S)で保存できます。

■ 公開する前に整える

文章が書けたら、公開する前に右側の欄を見ておきましょう。右側に何も出ていなければ、右上の「設定」のボタンを押すと開きます。「投稿」のタブが、記事全体の設定です。

項目なにかメモ
カテゴリー記事の分類。「WordPress」「旅行」のように、大きな箱に分ける記事が増えたとき、読む人が探しやすくなる
タグカテゴリーとは別の切り口で付ける目印最初から細かく付けなくてよい
アイキャッチ画像記事の顔になる画像記事の一覧や記事のいちばん上などに出る。どこに出るかはテーマによって違う
抜粋記事の短い紹介文記事の一覧などで、本文の代わりに出ることがある。空のままなら、本文の最初の部分から自動で作られる
スラッグURL の最後の部分日本語のタイトルのままだと URL が長くなるので、短い英数字にしておくとよい

■ 下書き保存・プレビュー・公開

下書き保存

右上の「下書き保存」を押すと、公開せずに保存できます。書きかけのまま閉じたいときに使います。

プレビュー

「下書き保存」の右にある、画面の形のアイコンを押し、「新しいタブでプレビュー」を選びます。公開したときの見た目を確かめられます。同じアイコンの「モバイル」を選ぶと、編集画面のままスマホの幅で見られます。

公開

よければ、右上の「公開」を押します。「公開してもよいですか ?」と確認が出るので、内容を見て、もう一度「公開」を押します。これで記事が公開されます。

すぐに出さず、日時を決めて公開することもできます。右側の欄の「公開」の「今すぐ」を押して日時を選ぶと、ボタンが「予約投稿」に変わります。

■ 公開したあとで直したいとき

公開したあとに誤字を見つけても、心配いりません。「投稿」→「投稿一覧」から記事を開いて直し、右上の「保存」を押せば反映されます。公開したあとは、「公開」のボタンが「保存」に変わっています。

いったん公開をやめたいときは、右側の欄の「ステータス」を押して「下書き」を選び、「保存」を押します。消してしまう前に、まずは下書きに戻すことを考えてみてください。

■ チェックリスト

公開する前

  • □ タイトルを入れた
  • □ 本文の見出しは「見出し2」から始めた
  • □ 画像に代替テキストを書いた
  • □ カテゴリーを選んだ
  • □ アイキャッチ画像を設定した
  • □ プレビューで、誤字・脱字、見出しの順番、画像、リンク先を確かめた
  • □ スマホの幅でも読みやすいか確かめた

公開したあと

  • □ サイトで記事を開いて、表示を確かめた
  • □ トップページや記事の一覧に、記事が出ているか見た

■ よくある質問

Word やメモ帳で書いた文章を貼り付けてもいい?

かまいません。貼り付けたあとは、「ドキュメント概観」の「リスト表示」で、見出しや箇条書きが正しいブロックになっているかを確かめましょう。「アウトライン」のタブでは、見出しの構造と、文字数・読むのにかかる時間も見られます。

画像の大きさはどのくらいがいい?

WordPress は、長い辺が 2,560 ピクセルを超える画像を、アップロードしたときに自動で縮小します。それより大きな画像を入れても、そのまま使われるわけではありません。スマホで撮った写真は大きいことが多いので、気になるなら、入れる前に小さくしておくとアップロードが早く済みます。

書きかけの文章が消えてしまった

まずは同じ記事をもう一度開いてみてください。自動保存やブラウザーの控えが残っていれば、画面の上に知らせが出ます。保存したことがある記事なら、右側の欄の「リビジョン」から前の状態を探せます。

クラシックエディター(前の書く画面)に戻したい

「Classic Editor」というプラグインを入れると、前の書く画面で書けます。ただ、いまの WordPress はブロックで組み立てることを前提に作られていて、ブロックテーマではヘッダーやフッターまでブロックで編集します。これから始めるなら、ブロックエディターに慣れておくのがおすすめです。

公開した記事を消したい

右側の欄のいちばん下にある「ゴミ箱へ移動」で消せます。ゴミ箱に入った記事は、しばらくのあいだ「投稿一覧」の「ゴミ箱」から戻せます。迷うときは、消す前に「下書き」に戻しておきましょう。

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■ 参考にした資料

この記事の内容は、2026年10月時点のものです。